首の中央、のどぼとけの膨らみあたりに位置する器官を喉頭といい、耳鼻咽喉科における癌では最も多い癌の1つです。罹患者の男女比は10対1と男性が圧倒的多数を占め、そして50代以上の喉頭癌患者が全体の9割以上を占めますので、40代男性の方々は喉頭癌の対策について考え始めるのがよろしいかと考えます。
進行した喉頭癌は呼吸困難や血痰といった症状を発生させ、日常生活を著しく苦痛に満ちたものとします。初期症状としては声が2・3カ月もしわがれる、痛みが耳に走るなどといった症状が挙げられますが、疲れなどと誤認される可能性があり、注意が必要です。
幸いな事に喉頭癌は、進行癌も含めての5年生存率は7割、初期であれば放射線治療により9割と、治る可能性が高い癌として知られています。
「がん治療と向き合う人の情報サイト」の「咽頭がん、喉頭がんの治療」の項目によりますと、喉頭癌の治療には放射線療法または手術を用いることになっています。早期発見できた場合には放射線療法のみで対処できますが、喉頭内の声帯がほとんど動かなくなるまで症状が進行するなどした場合には、喉頭の摘出手術による治療を目指します。なお、近年は両手段の実行前に抗癌剤を投与する方法が行われています。
治療のために喉頭を切り取った後、食道発声や電気喉頭で音声再獲得のための訓練を行う事で、発生能力の回復は十分に図れます。全国にはそうした発声訓練のための「喉頭摘出者の会」が存在し、訓練を積み重ねることで日常会話はもとより、電話のやり取りや講義の再開が可能になった人がいます。